初めて年下と会った時の話
僕はゲイの出会い系アプリをしているのだが、この前初めて年下とそのアプリを通じて会った時の話をしようと思う。
朝起きたらメッセージが届いていた。
年下のカオナシさんからだ。
これからはA君と呼ぶことにする。
地元は世間も狭く、ノンケがアプリを登録していることがあり顔バレしたくないという理由で顔を出していない人が多い。
メッセージにはどこに住んでいるのか、どんな人がタイプなのか、彼氏はいるのかと書いてあったので僕に脈ありなのかなぁと思いながら返信していると、リアルがしたい、みたいなことを匂わせてきた。
流石に顔もわからない人と会うのは怖いので、顔を見せてほしいというと、兄もゲイなので見せることができない。と返信があった。
気になる。
ストライクゾーンの中に年下はいないが、周りからの年下は可愛いから会ってみなよという勧めと、兄弟でゲイっていうパワーワードに興味を惹かれ会ってみることにした。
待ち合わせ場所に到着しA君に連絡すると今から向かうと返信があった。
数分待って現れたらA君はノンケっぽい雰囲気をした子だった。
A君を車に乗せ、走らせているとあまり会話が盛り上がらない。
自分が初めての人と会うときは静かにならないように場を持たせようと会話をするのだが、A君はなんかずっと上の空みたいな感じだった。
僕の顔がいけないのか、、、確かにアプリには盛れている写真を載せている。
でも別にこれまであった人からは、そういう苦情を受けたことはないし、関係が続いている人もいるので、詐欺とまではいかないと自分では思っている。
じゃなかったら、盛り上げようとする空気感が嫌なのか。
それとも疲れているのか。
よくわからないまま、車を走らせた。
僕は会話の中でそれとなく、兄ちゃんがゲイってどうやって分かったのと聞いてみた。
そしたらA君はアプリに登録したら、兄がいたと言った。
自分がアプリで顔を隠しているから兄は自分がゲイだとということは知らないし、兄にカミングアウトするつもりもないとのことだった。
しかも離れて暮らしているから、兄がゲイであること以外はわからないらしい。
えっ、それだけ、、、
兄弟でゲイなら面白いエピソードが聞ける思っていたので拍子抜けしてしまった。
その話が終わり仕事の話をしていると、僕の職場に知り合いがいるといいだし、しかも同じ部署。とても気まずかった。
自分の仕事のことを話すとき、医療系の仕事をしているというと、具体的に職業は何と聞かれ、地名(ぼかしていうが)を言うと職場を当てられてしまう。
自分的に田舎あるあるだと思っている。
地方のゲイの皆さんは仕事の話をするとき、どこまで自分の話をしますか?
変にごまかしても話にならないような気もするし、、、
といった具合に面白い話は聞けず、自分の職場がばれ、年下の可愛さというものがわからずドライブは終わりました。
ちゃんちゃん。